三連休の初日。雨の中東京都美術館で開催中の『ボッティチェリ展』へ。
娘(5歳)が何故か美術展に興味がありとても楽しみにしていました。何が楽しいのか聞くと「色がキレイなのがいい」といいます。
チケット購入時に知った初めての情報
朝9時30分に上野に到着。開場間もないころに到着しました。雨のせいか人影も少なかったです。
途中国立西洋美術館を通りましたが、カラバッジョ展のチケット売り場は行列していました。
ボッティチェリ展チケット売り場には行列はなく、ほっと一安心。
江戸東京博物館で開催中の『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』のチケットを持って行くと100円割引になるというので、先月観に行った時のチケットを持っていきました。
特別展 『レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦』を観に行きました
無事に100円引きになり、お得に鑑賞券を買えた自分にほくそ笑んでいたところ私の横にいた娘の存在に係員の方が気づき
「東京都民の方ですか?」
と聞かれました。
「はい。私は東京都民です。」
とまるで英会話の基本フレーズのように答えると
「今日は家族ふれあいの日なので、18歳以下のお子様とご一緒の方はダ・ヴィンチ展の相互割引よりお得な半額でご鑑賞いただけますが、住所を証明できるものをお持ちですか?」
と聞かれました。
こんな佳き日があるなんて、知らんかったーーー!オンラインチケットで買ったら気づかないところでした。
保険証を持っていたので無事に割引になり、夫も私も半額の800円で入場できました。驚きました!
家族ふれあいの日とは
東京都の施策だそうです。平成13年から行われているそうですが、全く知りませんでした・・(汗)
‘家族のふれあい’を応援する取組を行っています。当事業の趣旨に賛同する協力店・施設等において、優待券を提出・提示すると、料金割引などの優待サービスを受けられます。子供たちは、いろいろな人とふれあい、さまざまな体験をする中で成長していきます。家族で外出するきっかけやふれあう機会を増やすため、ぜひ、この優待制度をご活用ください!(公式サイトより)
調べてみると東京都美術館は毎月第3土曜日・日曜日は家族ふれあいの日で半額になっているそうです。
我が家は5月の伊藤若冲展に行こうと思っていたので、ふれあいの日を利用したいと思います。
若冲展の対象日は5月21日(土)・22日(日)です。
家族ふれあいの日を設けている施設は調べてみるといっぱい!
たとえば、
・都内のガスト:第3土・日曜日はドリンクバー無料
・江戸東京博物館: 第3土・日曜日は観覧料半額
・六本木ヒルズ大展望台シティビュー: 第3土・日曜日は一般の入館料が1,800円→1,300円
・大江戸温泉物語:通年で利用料が平日2,480円、土日祝2,680円が2,000円
ほかにもたくさんの施設で利用できます。
非常に割引率が高い施設も多いので、東京都民の方はぜひ一度チェックしてみてください。
優待券を印刷する必要がある施設があるので、公式サイトやリーフレットでチェックして下さい。
→公式サイト
→利用できる施設
→リーフレット (PDF。優待券も合わせて印刷できますが優待券の期限が平成28年3月末日)
コインロッカーに荷物を預ける
美術館の入口付近にはコインロッカーがあるところがほとんどです。
身軽に鑑賞するために上着も含めて預けてしまうことをおすすめします。
100円ですが、使用後返却されますので無料です。
音声ガイド
主要な絵のそばには解説が書かれていますが、 音声ガイドは耳で聞きながら目はしっかりと絵だけに集中することが出来ます。鑑賞のポイントや絵の背景にあるストーリーなども解説されるので、理解が非常に深まります。
また、ガイドの声がだれなのかも楽しみの一つ。
今回は語りが池田秀一さん(シャア・アズナブルの声で有名ですね)、ナレーションが池田昌子さん(メーテルの声) 毎回豪華なキャスティングです。
非常に聞き取りやすいガイドで、さすがプロだと感心しました!おすすめです。
混雑状況
朝9時30分過ぎごろの入館で早いと思っていましたが、会場に入ると意外にも人がいっぱい!
12時頃会場を出たのですが、コインロッカーもすべて埋まってしまっており人気が伺えました。
早く来るか、逆に閉館間際がじっくり観られて良さそうです。
見どころ
ボッティチェリの作品が20点以上も一堂に会する非常に貴重な機会です。
誰もが目にしたことのあるかなり有名な作品も含まれています。彼の作品は板に描かれているものが多く、取り扱いが難しいのもあり日本でこれだけの規模でボッティチェリの作品を見られることはしばらくないと思います。
ボッティチェリの作品だけではなく、師匠のフィリッポ・リッピや弟子であり後にライバルとなったフィリッポの息子フィリッピーノ・リッピの作品とともに当時のフィレンツェの変化も合わせて伝えてくれる非常にすばらしい展覧会だと感じました。
ラーマ家の東方三博士の礼拝
いきなり超有名作がお出迎えしてくれます。
この絵には当時のフィレンツェの有名人がたくさん描かれており、音声ガイドの解説や別に用意されたボードをみることでより楽しく絵を楽しむことができました。
ボッティチェリ展公式ページよりお借りしました
美しきシモネッタの肖像
娘(5歳)イチオシの作品^^;。
この絵も有名な作品で多くの人が知っていると思いますが、実際に間近で見ると細やかな表現に驚かされます。
娘は洋服のレースなどの質感を非常に気に入った模様で、「ワタシ、こんなふうに描けない・・」と図々しくもボッティチェリと同じステージに立つような驚きの発言。
ボッティチェリ展公式ページよりお借りしました
そして外で「シモネッタさん」という単語を大声で連呼。
「下ネタ」という語彙がない5歳児がうらやましい。
聖母子(書物の聖母)
今回の展示会で一番の目玉作品です。
ボッティチェリが描いた聖母子の中で最高傑作と言われています。
チラシなどの印刷物で見た時も美しいと思っていましたが実物の美しさには目を奪われました。とにかく肉眼でみることを強くおすすめしたい作品です。
ボッティチェリ展公式ページよりお借りしました
フィリッポ・リッピの作品が素敵・・。
ボッティチェリの師匠であるフィリッポ・リッピの作品も多数展示されています。
登場人物のお顔はだいたい真ん丸で、とてもかわいらしい雰囲気。
どの作品も素敵で、魅入ってしまいました・・・。
ボッティチェリ展公式ページよりお借りしました
ママ、ココにお肉いっぱいついてますよーと我が子もやりそうな・・・。
ボッティチェリ展公式ツイッターよりお借りしました
ボッティチェリ展ツイッターで知った『聖母子と天使たちおよび聖人たちと寄進者』という作品。
幼きイエス様のつかまり立ちとプリっとした感じに萌えました・・・。
おみやげコーナー
オリジナルラベルワイン
結構人気なのか、買っている人をたくさん見かけました。
書物を読む聖母の美しさに酔った後はワインで酔いたいですね。(私はお酒があまり飲めないので残念です・・・)
マルチクリーナー
名作であちこちピカピカに・・・!聖母子でスマホについた皮脂を・・?と思うとドキドキします^^;
お出かけ先でさっと広げた時に驚かれること間違いなしの逸品です。
非常に厚みのある展示内容で、どの絵もすばらしく見応えたっぷりありました!会期は残り僅かですのでぜひごらんになることをおすすめしたいと思います。
娘は「もう一回最初に戻る!」と順路を無視する発言をしておりましたので、この展示会の素晴らしさが伺えます。